04北アルプス山行記

第1回 前日の宿 第2回 燕岳へ 第3回 
大天井岳での失態
第4回 
大天荘の一夜
第5回 
盟主・常念岳
新
第6回蝶ヶ岳へ

燕岳〜大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳縦走

山行日  2004・7・25〜2004・7・28

山 域  北アルプス 

行 程  中房温泉(泊)〜合戦小屋〜燕山荘〜燕岳〜燕山荘〜大天荘〜大天井岳〜大天荘(泊)〜常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳〜蝶ヶ岳ヒュッテ(泊)〜徳沢〜上高地

アプローチ (往路)長崎空港〜名古屋空港〜(貸し切りマイクロバス)〜中房温泉

      (復路)上高地〜(シャトルバス)〜平湯温泉〜(貸し切りマイクロバス)〜名古屋空港〜長崎空港

前日の宿(04・7・25)

中房温泉の浴槽に浸かりながら、時折響く雷鳴に身を縮めた。雨はたいした降りではないが宿の横を流れる沢の音で土砂降りかと勘違いするほどである。

長野自動車道・豊科インターを降りたマイクロバスは、巾の狭い林道を対向車と出会うたびにどちらかがバックして譲り合いながら、初日の宿、中房温泉まで登ってきた。

着いたのは15時。谷間にある温泉宿は、ネコの額ほどしかない空に雨雲が覆い被さり、夕暮れ時を感じさせる暗さであった。手続きを終わり指定された部屋にザックを置いて、さっそく浴槽へ向った。

ここにはひと棟ごとに分かれた浴室が幾つもあり自由に選べる。そのためか宿泊の人は多いが湯壷の中は2、3人の先客だけで静かだった。

湯船に浸かっていると先客の会話がすぐそこで聞きとれる。われわれが明日登る予定の燕岳からこの人たちは下山してきたようである。昼過ぎから雷が発生し、雨に濡れながらここまで辿り着いたらしく、途中で落雷に遭い、すぐそばの樹が裂けたその怖さを語っていた。

燕岳、大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳を3日間で縦走する今回の計画で、心配なことは、まず、一日10時間の長丁場を11名全員が歩き通す体力があるのか、つぎに天候の問題で、雨だけならば何とか歩けるものの雷が発生すると動きが取れなくなるが、その雷の発生が有るのか無いのかの二つである。

この風呂場で雷の怖さを聞いてしまっては、明日からの行動がますます不安で心細くなってしまった。

明日の天気も午後から雷雨の予報が出ている。いくら心配してもどうにもならないことだと分かっていながらなかなか頭から離れない。

明日の朝食と昼食の二つの弁当を受け取り、ザックに詰め込んで床に着いたのは20時20分であった。あすは4時起床、4時30分スタートである。

いびきによる安眠妨害対策の耳栓を詰めると沢の音は消え、静かな温泉宿に変わった。目を閉じた。あすは何が待っているのだろうか。


中房温泉宿

温泉の湯煙りと雨雲のガスの区別がつかない蒸せるような谷間に宿はあった。玄関には灯がともされた大きな提灯が二つあり、これが一層夕暮れの雰囲気を早めてているようである。
雨の中、明るいうちにと思ってシャッターを押した。
温泉宿の谷間からは、山の斜面いに添って下から上へと限りなくガスが湧いては昇っていく。
夕食の御膳。
魚の煮付けが一皿、あとはこんにゃくの刺身に山菜料理である。
ハム、ソーセイジ、ハンバーグなど肉類がなくわたし好みの料理であった。
食事テーブルは部屋ごとに指定されている。
11名が同じテーブルに座った。
350cc缶ビールは450円。自動販売機で買って来て、まずは乾杯。
ゆっくりとビールを楽しんでいるうちに女性は食事は終わった。
飲み終わり、ご飯にしようかとおわんを差し出すとお櫃のなかは空っぽ。
おわんを持って炊事場へ直行。食べてはみたものの量が少なく満腹感がない。これでは明日の登山に影響する。またあつかましく炊事場へ行く。
わたしを含めみなさんの食欲旺盛なこと・・・。

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