かやぶきの里・北村
2006・11・14,、京都府南丹市美山町北村の『かやぶきの里』へ福井県小浜市の鯖街道ウォークの途中立ち寄り見学してきました。
生憎の曇空で今にも雨が降り出しそうな寒い初冬といった『かやぶきの里』でした。
大型バスが何台も駐車できる広い駐車場に降りると、まず迎えてくれたのがこの建物。
この建物は、土産品売り場とお食事処。そば作りの実演もやっていました。
この屋根がここ北村の象徴「入母屋造り」のかやぶき屋根です。
ちなみに屋根の形式には、切り妻、寄棟、入母屋造りがあって、、白川郷の屋根は合掌作りだそうです。
北村の全景写真を撮ろうと思いましたがわたしの写真では広角レンズがなく無理でした。
この写真は、全体の三分の一でまだ左右に三分の一ずつの家があります。
貰ったパンフレットによると、50戸の集落で、そのうち38棟がかやぶき屋根で岐阜県白川郷、福島県下郷町大内宿に次いで全国第3位のかやぶき集落だそうです。
この建物は民族資料館です。
建物の周りには空き地や畑があり、また葛の蔓が茂り、萱の穂が揺れ何ともいえない日本の原風景が漂っていました。
この家はからは生活の匂いが伝わってきます。人影はありませんでしたが大根を干している風景から冬の準備をする村人たちの暮らしが伝わってきます。
洗濯ものを干している家。
常に観光客の目にさらされる村人たちは自由気ままな暮らしもできず大変不自由だろうと思いました。干してある洗濯物は下着類はなく、、タオルぐらいなものでした。
屋根の頂上をご覧ください。
横に長く載せた木は、ウマノリ、縦に載せた木はユキワリというそうです。
このユキワリは5本か7本のどちらかで、5本は一般の家、7本は庄屋さんの家という決まりがあったそうです。
側面の絵板はその家の家紋を表し、反対側の側面には水神さんを祀る意味で「水」の文字の絵板が取り付けてありました。
ここ北村の団子やお餅は、すべてこの地で採れたお米、きび、あわ、よもぎなどを使っていると自慢していました。
お食事処に干してった「きび」の穂です。何十年ぶりかで見て我が家にもあったなぁと懐かしくなりました。もちろんその頃の実家はここと同じようなかやぶきの家でした。
60年前のふるさとを想いだした『かやぶきの里・北村』のひとときでした。

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