愛のハタあげ大会
第9回愛のハタあげ大会が、「愛のまち剣舞箏保存会」主催で2004年5月5日開催された。場所は島原鉄道愛野駅裏の田圃。

今年で9回になるという愛野町の「ハタあげたい会」は年ごとに参加者を増えているという。

「どうしてタコあげ会を創りましたか?」「年とった大の男が一人でタコを揚げるのは恥ずかしい。それでは好きなもの同士が集まり大会という名を付け堂々と揚げよういではないかということで発足しました」。

「発足のときの会員は何人でしたか」「20名足らずです」「現在の会員は何人ですか」「21名かな、入れ替わりはあったが数はあまり変わりません」70歳前後の会長さんはニコニコ顔で私の質問に答えてくれた。

現在は、日本各地のタコの会と交流を深め、各地の大会に参加しているとのこと。きょうもこの大会に佐賀、福岡、熊本の各地から「タコ狂」が集まってくれていると会長さんは笑顔が絶えない。

愛野町のタコあげ大会は、子供の成長を願って子供の日(5月5日)に決めているそうで、会員は伝統のタコ作り、新作発表などタコ文化の継承、普及に努めているとのことであった。

五月晴れの干拓平野は、凧揚げに絶好の風が吹き大空を元気よく泳いでいた。
平野を吹き抜ける風は、冷たいビールをおご馳走になって火照った私の頬を撫でてくれる酔い覚ましの風でもあった。

ハタあげ会場とはいっても特別の会場があるわけではない。ご覧のとおり干拓平野の農道が会場に早変わり。
会員力作の45個のタコが展示してある。

昼食会場の賑わい。
おにぎり、漬け物などが無料で食べ放題。
冷たいビール、お酒、焼酎も「呑みねぇ、食いねぇ」と次から次へと配られる。蓮華の田圃にシートを広げた野外食堂はハタを見上げならの最高の雰囲気である。

「うまかねぇ」と参加した子供たちはおにぎりを幾つも食べていた。

腹拵えのあと、ハタの糸を操る参加者たち

「だいでん、もろうてよかとね」おずおずと寄って来た子供たちに会員のおじさんが渡す。、タコを貰って嬉しそうな子供たち。上手に揚げられるかな?

親子揃って
子供より親のほうが夢中になりそう。

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