旧国道３４号（諫早・大渡野〜久山）沿線の変遷

新旧写真公開までの経緯

昭和６年８月、長崎県西彼杵郡多良見村喜々津（現･多良見町）に、内務省九州土木出張所長崎国道改良事務所が設置され、１級国道３４号のうち、長崎市から諫早市に至る間の改良工事を着手し、昭和１３年に工事が完了しています｡

その工事記録写真のアルバムを奇しくも不肖ばってん亀が手元に保管する巡りあわせになりました。

しかし、撮影されてから７０年も経ち、このまま一個人の手元に置いていたのでは撮影場所も分からないまま宝の持ち腐れになりはしないかと危惧していたところです。

そのことを知った『マイタウンいさはや』の管理人さんからインターネットを介して撮影場所の情報を教えていただこうではないかという話になりました。

一年前、ホームページ『マイタウンいさはや』の「昔むかし写真館」で公開し現在に至っていましたが、今年３月になって「昔むかし写真館」を見ていただいた諫早市内の高尾弘雲さんから「当時の風景を思い出せる人は年ごとに少なくなっていく。今のうちに新旧比較できる写真を後世に残しておきたい」と言うありがたい申し出がありました。

弘雲さんは古いアルバムを片手にそれらしい場所を踏査され、また地元の古老を尋ねられること１ヶ月間、ご苦労の末、すべての撮影場所を解明していただきました。

　私は撮影場所を書き込んでいただいたゼンリンの住宅地図とアルバムを持って現況写真を撮りに現地へ出掛けました。
　高尾さんの綿密な事前踏査に助けられ、わずか３日間で撮り終えることができました。

ここに高尾さんのご好意とご苦労に対し感謝致します。

（注１）この古いアルバムは国土交通省（旧･建設省）長崎工事事務所庁舎が昭和３７年大村市から長崎市へ移転した際、焼却処分される不要書類の中から拾って保管していたものです｡

（注２）１ページ３〜５枚の写真を３〜４日おきに公開する予定です。