大雪山・旭岳登山


◆期  日  2007年6月24日(日)

◆コース  旭岳ロープウェイ姿見駅〜旭岳


大雪山白樺荘
登山前日6月23日午後16時、旭岳温泉到着。

宿泊はユースホステル「大雪山・白樺荘」。新しい建物であった。
宿へ荷物とおろすと、あすの天気が気がかりで早速情報を仕入れる。
曇時々雨の予報。
がっかりした気分を鎮めようと、まず温泉に入る。
透明で綺麗な温泉であった。明日は明日に任せようと諦めにもにた落ち着。これは温泉の効果か。
18時30分から食堂で夕食。
福岡、大阪、名古屋の各空港から出発し新千歳空港で合流した19名と添乗員、登山ガイドの合わせて21名。
まずは明日の天気回復を願ってビールで乾杯。自重して生ビール一杯にとどめる。
三人部屋で名古屋組の二人と同室になった。


旭岳ロープウェイ登山口駅前

朝5時、ホテルで準備された朝と昼の弁当を受け取る。
出発は5時30分。朝の弁当を食堂で食べ荷物を軽くする。
「今日は雨を覚悟でしてください」と言うガイドの指示に従い、雨具をつけロープウェイ駅へ出発。
10分で登山口駅に到着。 駅前には「大雪山山開き縦走登山会」の看板が建っていた。
しかし、開催日がないのですでに終わったのかこれからなのか分からない。


ロープウェイ姿見駅展望台

この柵の案内板には「雄大な景色をご満喫ください」と書いてあるのだが、ご覧のとおり霧の世界。
下の登山口駅には、「山頂駅付近の気象情報」として
天候 小雨   気温 5℃  風速 4m/s  視界 不良


姿見の池
前方の煙は噴煙。手前は溶け始めている残雪。
雪溶け水が溢れるころには山の姿を映してくれるだろうがそれまでには時間がかかりそう。

大雪山愛の鐘
昭和37年12月末、学芸大学(現在の北海道教育大学)函館分校の山岳パーティーの遭難で死亡した10人の霊を慰めるとともに、遭難事故絶無の願いを込めて昭和38年9月に山仲間の手で建立。
 平成18年7月、全国からの募金などを基に、改修工事が行わたのが現在の塔。と説明あり。

              夏霧に響きて流る愛の鐘

噴煙上げる地獄谷
登り始めて約1時間。7合目付近から見たガスと噴煙。
時刻は7時30分。太陽は旭岳の上に登り地獄谷を照らしている。
雨雲はなく時折ガスが過ぎ去っていく。

金庫岩
登り始めてからすでに1時間40分過ぎた。あと一息で頂上に着く。9.5合目といった地点か。
誰が名付けたのか「金庫岩」長方形の大きな岩塊。高さ・幅共に2.5mはありそうだ。
左下のガスの下がスタート地点。地獄谷の噴煙が小さく見える。

登山証明
わたしが山頂で記念写真を撮るのは珍しい。
これからは体力に合った登山に切り替えようと思っている。
難しい山、危険な山、体力を要する山にはもう登らないつもりでいる。
今度の登山ツアーが最後だと思って参加した。
そう思うと何となく山頂での写真が欲しくなった。ガイドさんにシャッターを押してもらった。ガイドさんはみんなの希望を聞いてやらなかればならないから、ゆっくりと焦点を合わせる時間などない忙しさ。
焦点は遠くの山にあり、標柱も人物も真っ黒で判別できない傑作の証明写真となった。
これはこれでまた記念になる一枚である。

山頂からの眺望
北東方向。愛別岳、永山岳、安足間岳はガスに隠れ見えない。

山頂からの眺望
南方向。山の名前がわからないのが残念

旭岳山頂付近には、噴火の跡を示す溶岩の層が何層にも見られる。

下山の風景
山頂到着は8時45分。天気快晴、風速0〜2m程度の好条件に写真を撮る者、腰を下ろして下界を眺めながら朝の弁当を食べる者それぞれである。
21名の心中は如何に?わたしは参加申し込み時の不安は何処へやら、参加してよかったの一言に尽きる。
無事登頂の報告を、と家内に電話するが留守電で残念。
9時20分リーダーに促され下山開始。

パトロール
幟を担いで上がってくるグループと出会った。高山植物を持ち帰る登山者がいるとか?
持ち帰っても育たないのに、とパトロール隊員は嘆いていた。
ロープウェイ姿見駅に帰えり着いたのは11時20分。
雨着を脱ぎ、身軽くなって昼食のおにぎりを食べる。
添乗員の話「アクシデントもなく予定を大幅に短縮して下山できた」とほっとした表情であった。
午前中で下山する計画になっていたのは次の羊蹄山縦走と関係があった。
ここから羊蹄山の麓、倶知安、ニセコまでバスで約5時間。今夜の宿泊地に6時半まで着くには13時30分旭岳を出発しなければならなかった。
1合目から登らずにロープウェイを利用して5合目から登ったのはこのような事情があったからだと納得する。
登り2.5時間、下り2.5j時間の行程は登山道の難所もなく、明日の羊蹄山に備えの準備運動のようなものだった、とみなさんは言いながらバスに乗っていた。

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