秋の韓国岳〜高千穂河原縦走
〜縦走編〜

◆期  日  2006年10月29日(日)
 6時起床、7時朝食、国民宿舎「みやま荘」7時50分出発。
今日は縦走コースと大波池周回コースに分かれる。
途中、大波池コースのメンバーを降ろし、韓国岳登山口に8時10分に到着する。
日曜とあって登山者が多く駐車場は満杯。
この縦走コースを歩くのは3年振りである。屋久島・宮之浦岳登山のトレーニングでH15年6月にやって来た。その時は14キロ担いだが今日はその半分の重さで気分的に楽だ。しかし、4時間半のアップダウンに耐えられるかどうか。4ヶ月のブランクの不安がよぎる。

8時15分スタート
昨日の高千穂の峰と同じく、朝はガスがかかって目指す韓国岳は雲の中。
天気予報では晴れマークだったからそのうちにガスは消えるだろう。
韓国岳は6合目付近までは樹林帯。
紅葉の盛りには少し早いようだがいたるところに紅葉がありその下を通るごとに「きれかねぇ〜」と誰かが言う。すると足を止めてみんなが見上げる。
3合目付近の休憩。
スタートから約40分。体が温まり、衣類を脱ぐ者、水分補給をする者それぞれである。
この30分で今日の体調は判断できる。
昨夜は、適量のアルコールで熟睡し、今朝の朝ごはんも美味しく食べた。今のところ快調な出足である。

画像は、振り返り登山口方向を写したもの。
紅葉の先の白い部分は硫黄山。その先の池は不動池。
平らな山頂の山は甑岳。
8合目付近から見た大波池。
大波池周回コースのメンバーが歩いているはずだかここからは確認できない。
空には雲があり快晴とまではいかないがガスは消え視界は良好。
春には手前の斜面はつつじが一面に咲き乱れる。
韓国岳9時45分到着。
風もなく穏やかな山頂である。
ここは単なる通過地点。これから4時間の縦走を控えている。
「休憩は10分」リーダーの声。水分補給、記念撮影、と忙しい10分である。

韓国岳で記念撮影。

先に着いて休憩していた二人組みの女性が「何処まで行きますか」と声をかけてきた。
高千穂河原まで縦走するというと「それでは私達も一緒に行こうかな」と二人で相談している。
ここで引き返す予定であったが大勢の仲間と一緒なら元気付けられ縦走できそうだという。
「どうぞ、ご一緒に」と大歓迎、メンバーが増えた。

韓国岳南側斜面の崩落防止柵
3年前にはこの柵は設置されてなかったような気がする。
獅子戸岳に向かって降りるパーテー。
韓国岳と獅子戸岳の鞍部に着くとまた樹林帯になる。
この付近の紅葉もきれい。
獅子戸岳に11時35分に到着。
少し早いがここで昼食タイムとなる。
「先を急ぐので15分後に出発」とまたリーダーの声。
宿舎で貰ったおにぎり弁当を急いで食べる。
景色を眺めながらゆっくり楽しむ余裕はない。
おにぎりとお茶を交互に口に入れ胃袋に流し込み、車にガソリンを注入するのとあまり大差はない。
コースタイムでは、終点に12時40分到着になっている。
このペースだと1時間半は遅れてしまう。
下山後、温泉に入り、それから諫早までバスで5時間、予定時間に近づけるためにはいたしかたないことだ。

画像は、獅子戸岳山頂から新燃岳を望む。
一旦下り再び登り、上がりつけば新燃岳。。
12時40分新燃岳に到着。
湖底の水は何度来ても綺麗な色だ。
今年は雨が少ないが3年前よりも水の量が多いような気がする。
新燃岳の御鉢の淵を中岳へと急ぐ。
左の高い山が韓国岳、右隣の山は獅子戸岳。
新燃岳の御鉢の淵を中岳へと急ぐ。
前方の山は前日登った高千穂の峰。
この先中岳まではなだらかな草原で視界良好。
ここまで来れば後は楽なコースになる。
13時55分、高千穂の峰が大きく見えるところまで来た。
中岳からは長い木道が続いた。
中岳から急な崖を降りつくと、あとはつつじの原をかき分け石畳の道を歩くこと2キロでゴールの高千穂河原に到着する。
高千穂河原に着いたのは14時10分であった。
予定よりかなり遅れたが、全員無事に縦走できたので一安心である。
天気も上々、上出来の縦走であった。個人的にも4ヶ月のブランクの不安はいつも間にか忘れ快調に歩いていた。
山にこそ登らなかったがその間ウォーキングで体力を維持していたのがこの結果になったのではないか。
これで山に望みが持てるようになった。

恒例の温泉入浴は、白鳥温泉下の湯で汗を流した。

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