大崩山のアケボノツツジ

山行日 2005・4・29

行 程  
JR諫早6:00⇒6:40多比良7:00⇒長洲町8:00⇒8:20JR玉名駅8:45(園田合流)⇒9:00菊水IC⇒9:40松橋 IC⇒13:55宇土内谷登山口14:25⇒16:40大崩山16:50⇒18:20宇土内谷登山口18:25⇒19:10上鹿川キャンプ場(幕営)

アケボノツツジの拡大写真は文末から始まります。

 大崩山へ向かう道中、スーパーで食料の買出しをする。きょうはチーフリーダーもコック長もSさんが兼務。あとの5人は買い物篭を持って店内を後ろから付いて回るだけ。楽チン楽チン。

途中の道の駅で休憩。「あすから天気は下り坂」と言う予報に、明日登る予定の大崩山を今日中に登って、そのあとの市房山も一日早めて30日にと衆議一決。山行の下り坂は歓迎だが、天気の下り坂は迷惑なもの。

国道218号線・高千穂町の「道の駅」には、ご覧のとおり巨大なモニュメントがあった。
高千穂夜神楽の面である。
子供と比べれば大きさの程がわかる。

そうと決まれば、先を急がねばと気持ちは焦り気味。そのせいか、上鹿川(かみししかわ)近くになって道を間違え引き返すハップニングあり。案内標識見落としの単純ミス。

上鹿川から宇土内谷登山口までは荒れた林道で道幅も狭い。14時過ぎに登る車は我々だけ。下山して帰る車と離合するたびに何回も譲り合って交わした。

宇土内谷登山口

諫早を出発して約8時間で登山口へ到着。

この標識から右手へ登って行く

宇土内谷登山口を14:25出発。通常ならば下山の時間である。往復4時間を目安にする。宇土内谷コースは比較的ゆるやかな尾根道が多く、上祝子(かみほうり)からの坊主尾根コースとは格段の違いで、また楽チン楽チン

尾根道へ出ると人丈以上のスズタケが生茂り、掻き分けるようにして登って行く。
自然林の中にアケボノツツジは空を覆い隠すように枝を広げていた。
8合目から山頂にかけてはスズタケのトンネルで周りの視界はまったく利かない。分岐点ではこの案内板が頼りである。

杉林を登りつめると自然林とスズ竹の尾根道になる。この自然林の中にアケボノツツジの巨木は点在する。お目当てのアケボノツツジは6合目前後(標高1400m付近)が満開で山頂は蕾のままであった。

大崩山山頂
背の高いスズタケに四方を囲まれ展望は利かない。
全員揃って記念撮影して、水分補給するとすぐに引き返した。
石塚からの展望
山頂より手前5分程のところに岩石の山がある。山頂付近では唯一四方の展望が利く場所である。
画像は、西北の祖母・傾の雄大な山なみ。

「あけぼの」とは夜空がほのかに明るんでくるころだという。その雰囲気を漂わせるアケボノツツジであるが、西に傾きかけた夕陽に映えるアケボノツツジも、またおつなもの。黒ずんだ陽陰の斜面にボァーッと浮かんだ花の群れは、いつまで眺めてもあきたりないが後ろ髪引かれる思いで最後尾から下山する。

予定の18時を少し過ぎたが18時20分に無事に下山。

19:10キャンプ場に到着。それこそ「あけぼの」の明るさの中でテント張り、炊事にとりかかった。

「下り坂の天気予報」に思わぬ忙しさと「へぐらし」の一日であった。

それにしても今日の天気は、快晴であった。それに茜色の夕焼けも綺麗である。明日からの「下り坂の天気」は本当だろうか。予報が外れても気象庁は怨まないから、この調子で、あとの二日間も晴であって欲しいものだ。

※「へぐらし」とは諫早地方の方言。夜遅くまで働くの意味。

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